
毎日の生活に当たり前のようにそばにあり、まるで空気のような存在。それがタオルです。
日本では「パイル織りの布」のことを広い意味で「タオル」と呼んでいます。一般に「タオル地」とも言われるように「素材」を指すことが多く、タオルケット、タオルハンカチなど、用途は違ってもパイル地でつくられたものには「タオル」という名称が付けられています。
一方、欧米で「タオル」と呼ばれているのは、素材を問わず「顔や体を拭く布」のこと。また、日本でタオル地と呼ばれているパイル織りの生地を、英語ではテリークロスと言います。 こうした背景も踏まえ、改めてタオルについて問いかけたとき、タオルとは、ただ汗や水を吸い取るだけではなく、肌に触れるときのやわらかさ、やさしさ、気持ち良さを持つ布であり、使う人の心の琴線に触れることが、タオルになくてはならない大切な役割と考えました。
私たちは、「素材」や「用途」という境界線を取り払い、カラダやココロがよろこぶもの、触感に響くものを「タオル」と定義付け、その未来や可能性を示唆します。そして、多くの方々に“タオル心地”のしあわせ感も伝えたいと思ます。